第三章

抗酸化力の秘密

北最近、ブルーベリーとよく話す機会が多いのだが、知れば知るほど、彼の才能に打ちのめされそうになる自分がいる。それというのも、彼の持つ、抗酸化力という類希なる能力の源泉が発覚したためである。それがつまり、アントシアニンだ。私の持つ「妻に馬鹿にされる力」の源泉が「結婚して以来20kgもの増量に成功(いまもその勢いは留まることを知らない)」、「加齢臭が個性的」というものであるのと同様、彼に内包されている「アントシアニン」が、華々しい抗酸化力を支えているようなのだ。鬼に金棒という言葉が、近い将来「ブルーベリーにアントシアニン」になる日は近い、と私は密かに確信している。

ブルーベリーの色の秘密

物心ついたときから私は運動というものを否定してきた。当然、夏の休日はクーラーをかけた部屋から一歩も出ることはない。ジャンヌ・ダルクのような清く正しい鉄の精神を愚直に体現しているわけで、だから、私の肌は絹のように真っ白である。我ながら、惚れ惚れするくらい気品で溢れている。しかし、ブルーベリーのそれを思い出して欲しい。あのはち切れんばかりの瑞々しさに溢れた皮膚(果皮)すべてを綺麗にコーディングする紫色を。少々の金持ちがリゾートに繰り出して、帰国してきたそれとは根本的に違う、あの圧倒的な存在感を。客観的かつ論理的な考察から運動を否定し、同じように、こんがり焼けた肌を一笑に伏してきた私と言え、あの美しさにはなぜか目を奪われてしまう。そして、その美を支えているのも、どうやらアントシアニンであるらしい。つまり、彼が内包しているアントシアニンは、抗酸化力という内面の魅力だけでなく、外見の美、つまり女性にモテモテな姿形まで支えているようなのだ。

第四章

ブルーベリーの色の秘密